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山吉兵鍔掛かる打刀拵 特別保存刀装具
¥99,999
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山吉兵正真在銘の鉄鍔。 縁金具と揃いの松葉の図で、本鍔が掛けられた打刀拵と共です。 一目で正真作間違い無いものと確信し日刀保の審査に出しました。拵ごと提出する事も考えましたが出来が抜きん出ていましたので鍔のみで鑑定書を取得した次第です。 拵も江戸時代後期作の本歌ですのでおそらく特別保存刀装としても指定されうる品だと思います。 前述の通り縁金具と揃いの図であり、またガタ無くピタリと収まる事から生ぶの拵と考えられる為分けての販売は致しません。名鍔ですので普段は鑑賞用に手元で楽しみ、たまに拵に掛けてあげるのが良いように思います。 山吉兵は尾張の高名な鐔工一派です。年期を切ったものはありませんが織田家の抱え鍛冶と思われる節がある事から初代の活躍時期は元亀・天正(室町時代末期)の頃と考えられています。 鐔大観では「なかんずく阿弥陀鑢の如きは、やすりの肉が大小相交つてあたかも二重に切つたやうに見える。恐らくは日本國中新古を通じて阿弥陀やすりでは、此の山吉に比肩するものはないであらう。」と絶賛されています。 本作は鑑定書では「四代」とされています。(鐔大観によると寛文1661-1673頃) 専門書では初二代に重きを置いて解説がされているのですが、本作を手に取れば四代目といえどさすが山吉、名工だと分かります。 そもそも代下がりと言っても元が古い一派故、四代でも江戸時代前期の鐔工です。赤坂上三代として名高い初代忠正は明暦三年(1657)没で三代正虎は宝永四年(1707)没ですので作鐔時期は古赤坂の中頃に該当する相当に古い作です。 出来について私見を述べますと、鉄味は尾張や肥後のとろりとした質感とは全く異なりしっとりとして繊細な絹地のようです。他に手にした事の無い感触で驚きました。鍛え方だけでなく鉄質にも理由があるのだと思います。表面には極めて細い阿弥陀鑢が圧倒される程の精密さで施されています。本数は数えられませんが片面で800~1000本くらいあるようです。目に付く意匠は走り書きしたような簡素な松葉を糸透かしで配置しているのみで潔く、古風な構図ではありますが図案のシルエットからは垢抜けた印象を受けます。銘切りも銘鑑に掲載のもの(代別の記載はなし)と酷似しています。素晴らしい作です。 寸法は縦83.3mm、横81.3mm、厚み3.3mm、茎穴28.7x9.6mm 拵について 頭は角、縁金具は赤銅磨地に松葉の図を象嵌しています。加賀金工かも知れません。 目貫はおそらく赤銅地に鍍金の三日月図で横幅60mmもある大目貫です。 柄前は親鮫のある上等な鮫皮で柄巻きもしっかりしていて実用にも全く問題ありません。切羽は金着せ。鞘も黒蝋色塗の上等品で鯉口や栗形を見れば江戸時代後期の物と判断できます。ツナギはがっしりした体配で元は豪壮な名刀が収まっていたと考えられます。 全長106cmほど。総体目立った傷みなく健全です。細かい寸法はお尋ねください。
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最上級金工縁頭江隣斎利秀在銘 変塗鞘打刀拵 鉄地吉備真備 鬼阿倍仲麻呂 遣唐使絵巻鍔
¥99,999
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鍔 鉄地吉備真備伝説図 ※非常に珍しい意匠です。奈良時代に遣唐留学生として唐へ渡った吉備真備と阿倍仲麻呂を象っています。 『江談抄』や『吉備大臣入唐絵巻』による伝説では、殺害を企てた唐人によって、真備は鬼が棲むという楼に幽閉された。しかしその鬼というのが真備と共に遣唐使として入唐した阿倍仲麻呂の霊(生霊)であったため、難なく救われた。また、難解な「野馬台の詩」の解読や、囲碁の勝負などを課せられたが、これも阿倍仲麻呂の霊の援助により解決した。唐人は挙句の果てには食事を断って真備を殺そうとするが、真備が双六の道具によって日月を封じたため、驚いた唐人は真備を釈放した。(wikipediaより引用) 両人とも唐で学問を広く修め、知識人として名を上げました。特に阿倍仲麻呂は最難関の科挙(官僚登用試験)にも合格し、後に相当な地位まで出世したそうです。 縁頭 赤銅地秋草に虫図 江隣斎利秀在銘 ※これまた名品です。村上派にも見られる石目地仕立てを更に細かく施したような地に、秋草、蟷螂、飛蝗、蟋蟀を見事に彫り上げています。 銘鑑には「江隣斎」という号について全く記載されていませんが、江川利政の門人である水戸出身の飯塚利秀だと思われます。江川利政は後年江川斎宗隣(宗の字を用いたのは横谷派の流れを汲む為か)と名乗りましたので、師匠の名から字を貰って号としたのだと推察します。横谷-江川の金工史研究での資料としても価値あるかと思います。 目貫 赤銅地桃の実図 黒味深く、金の含有量が高い上等品です。 切羽 素銅地金着せ 一枚のみ 並の切羽二枚分の厚みがあります。片方欠ですがツナギはこの状態で作られたようで緩みなくしっかりと収まります。鍔の遊びもありません。 総体健全、柄巻きもしっかりしています。細かい欠点としては栗形のしとどめ片方欠、鞘鯉口上部にニュウが入っています。 特別保存審査も問題なく通るであろう名品です。 全長 97cm 柄長 24cm 鞘長 72cm 反り 25mm 鯉口 32.5 x 12mm つなぎ刃長 66.5cm 元幅 30mm 元重 6.1mm 先幅 19mm 先重 4mm
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販売済 最上級金工金具脇差拵 水戸金工鬼鍾馗図目貫 彦根宗典在銘等唐人物図鍔
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鍔 江州彦根住藻柄子入道宗典製在銘 赤銅地唐人物図 縁頭 赤銅地水鳥図 後藤分家筋と思います 目貫 素銅/四分一地鬼鍾馗図 水戸金工上手作 切羽 金着せ 栗形しとどめ 金無垢と思われます。 小あたりあるも総体健全、柄巻きもしっかりしています。 ツナギの茎形状がタナゴ腹となり、元は千子派村正ないし正重の刀身が収まっていたと思われます。 全長 66cm
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鉄地波濤図揃金具打刀拵 保存刀装具 大切羽甲冑師鍔 黒笛巻鞘 江戸時代
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無地木瓜形の鉄鐔と波濤図の揃い金具があてがわれ、鞘には笛巻塗が施されています。 猛々しくありながらも過度に装飾性を排除せず、武と美を兼ね備えた名拵です。総体から力強い存在感を放っています。 鍔は甲冑師作と思われ(明珍や早乙女派に木瓜形打ち返し耳の作あり)、大振りでがっしりした印象の鉄地龍図目貫は鉄元堂の作かも知れません。 鯉口は角製、大切羽と切羽は四分一地です。ハバキとの間にややあそびがありますが支障はないと思います。 鞘に古いあたりはあるものの大きな傷や欠点はありません。柄巻きも生ぶですので特別保存審査も通ると思います 拵全長: 130.5cm 鞘長: 77.4cm つなぎ刃長: 70cm 反り: 15.5mm 元幅: 30.5mm 元重ね: 7.6mm 先幅: 22mm 先重ね: 4.8mm 柄前の端から目釘穴まで: 28~30mm 古い拵袋付き
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参考品 黒漆塗金二引両打刀柄前 龍図金具
¥999,999
柄前 時代江戸中期頃? 全長24.3cm 鮫革ではなく黒漆を塗り重ね、上から金で二つ引きを描いています。 薩摩拵の一種でしょうか、かなり珍しい造りで資料的価値も高いと思われます。 縁頭は赤銅魚々子地に金で雲竜図、目貫は赤銅地容彫の龍図と、いずれも上作で大名家の注文作かも知れません。総じてかなりの健全度です。 丸に松皮菱紋の彫られたハバキが付帯しています。 ※当社の研究資料として保管中の為、参考品として登録しております。研究機関、または専門家の方へはお貸出しできる場合がございますのでお問合せ下さい。
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