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宝寿太刀 室町時代前期 凄まじい綾杉肌総柾目 寺社奉納刀か儀礼様式太刀拵 儀仗 保存刀剣

¥99,999 税込

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刀身、拵共に異風で神秘的な空気を纏い宝刀然としています。

東北地方は非常に古い時代から鎌倉時代の中期頃まで蝦夷の豪族のお抱え鍛冶であった舞草、宝寿、月山鍛冶と呼ばれる一種変わった名前の刀匠達が相当繁栄を続けていたようです。また古い刀剣書にも平安時代の承平頃(931)を筆頭として雄安、森戸、世安、有正など多くの刀匠銘を記載していますが、これ等はみな時代が古く、交通も不便で保存も悪く、伝世品は殆ど存在せず、僅かにこれらの伝統を引く宝寿鍛冶が平泉の西南の地束稲山の麓で奥州の豪族藤原氏が滅亡した後も余命を保っていました。校正古刀銘鑑には鎌倉末期の正和、嘉暦、暦応裏銘の太刀を記載しています。(常石英明著・日本刀の歴史古刀編より引用)

宝寿はその目出度い名から武家の間で祝儀、贈答用として重宝されたと言われています。
姿はやや細身で雅味ある太刀姿に総柾目の鍛えとなり、波形がランダムに連なる綾杉は古い月山を思わせます。
刃中にも鍛え目が重なり賑賑しい程です。
拵は初めて目にする様式で正直良く分かりません。武用には見えませんので寺社での儀式用か、特殊な職業で佩かれた物かと推察します。中身が宝寿という古い作ですので、いずれかの寺社で古い奉納刀に合わせて造られた物ではないでしょうか。
柄には目貫を据えず親粒の鎮座する上等な鮫皮を巻き、金具は肥後や南蛮等九州物を思わせる造形で無地でありながら品よく纏められています。
佩鐶は旧日本軍のサーベルに用いられる物とよく似ています。恐らくこうした様式は幕末から明治初期以降に用いられるようになった物ですので、拵もそのくらいの時代に造られたのだと考えています。上げても下げても幕末から明治初期でしょう。
鞘尻も鉄製ですが銀の布目象嵌が施されています。金具を見るとやはり九州金工の印象を受けます。
鞘も一見金属製のようですが、木を素地として甲冑に見られるような錆地塗を施した特殊な造りです。
鍔は鉄地、若葉を高彫りした小ぶりな作で、他の金具と作風が異なるようにも見えますが鉄味や収まり具合から生ぶと見ます。切羽も生ぶです。

鞘の先に古いアタリがある他は内外共に健全でしっかりしています。研磨も不要です。
古く珍しい作が好きな方に大切に所蔵して頂きたいです。

刃長 60.4cm
元幅 24.4mm
元重 6.4mm
先幅 15.4mm
先重 4.0mm
拵全長 87cm
古い拵袋が付いています。

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